プロポーズの時に一緒に贈ることが多い婚約指輪。しかし、いざ購入しようと思ってもどういった指輪が良いか悩むこともあるでしょう。サプライズで用意する場合には、彼女の指輪のサイズがわからない場合もあるかもしれません。
婚約指輪の役割や代表的なデザイン、選ぶときの要素、パートナーに気付かれずにサイズを測る方法などをご紹介します。
婚約指輪は婚約期間だけに身に着けるものと考えている方もいらっしゃるかもしれませんが決してそうではありません。まずは婚約指輪と結婚指輪について、その役割や婚約指輪の購入事情についてご紹介します。
婚約指輪は結婚の約束をした証としてプロポーズ側から贈られる指輪です。結婚の約束を婚約指輪という形で示し、プロポーズ側の結婚への決意も表しているとされています。プロポーズを受けた側も、婚約指輪をつけることで「私には結婚が決まった相手がいる」と表明することができます。
一方、結婚指輪は結婚した証としてパートナー両方が身につける指輪です。
最近は、婚約指輪を婚約の期間のみでなく結婚後も身につけて楽しむ人が増えています。お出かけやパーティーなどのシーンで婚約指輪を結婚指輪と重ねづけして使うと、手元を華やかに演出できます。また、ファッション感覚で好きな指に着けて楽しむのもいいでしょう。そのため、流行などに左右されず、年齢を重ねても違和感なく身につけられるデザインの人気が高まっています。
調査データによると最も多く購入されている婚約指輪の価格帯は30万円~40万円。次に20万円~30万円の価格帯を選んでいる人が多くなっています。一生に一度の思い出に残る婚約指輪だからこそ、納得できるものを贈ることが大切です。
婚約指輪を購入する理由として、全体の半数以上の人は「プロポーズをするため」と答えています。また「けじめとして購入」という方も全体の3割以上を占めています。
店舗では、「自分の気持ちの証として」「彼女の喜ぶ顔が見たい」「彼女からのリクエスト」といった理由を挙げる方も多くいらっしゃいます。
参照元:ゼクシィ結婚トレンド調査 2020
一生モノの価値を持つ婚約指輪。よく考えて選ばなければ後悔する場合もあります。以下のようなポイントを意識して選びましょう。
デザインや素材にこだわるのか、毎日身につけたいのかなど、人によって重視するポイントは異なるかと思います。購入する前に自分が特に意識すべきポイントを明確にしておきましょう。
注文方法の違いや代表的なデザインなどの要素について知っておくことも、後悔のない婚約指輪選びのためには重要となります。
婚約指輪を購入する方法は大きく3つあります。それぞれのオーダー方法を見てみましょう。
すでに完成品となっており、店頭ですぐに購入できるものです。お店に合うサイズがない場合や名入れをするような場合でも手配がスムーズに進むため、すぐに指輪が必要な人、準備期間が短い人に向いています。店頭購入であっても刻印を施すことでオリジナルな指輪を購入することが可能です。
宝石やアームなどをあらかじめデザインされた選択肢から選んで指輪を作ります。色や形など、それぞれに好きなデザインを選べるので店頭購入よりも自由度が上がり、より自分らしい婚約指輪を作ることができるでしょう。作製期間は約1ヵ月半~2ヵ月半です。
宝石も素材もアームも完全にオリジナルで、デザイン画から指輪を作る方法です。一点もののため他のオーダー方法と比較すると時間も金額もかかる場合が多いです。作製期間は約2ヵ月~3ヵ月です。
婚約指輪には代表的なデザインがいくつかあります。事前に知っておくことでスムーズな指輪選びをすることができるでしょう。
3.2.1. 代表的なデザイン
婚約指輪の代表的なデザインには以下の4つがあります。
・ソリティア
一粒石のダイヤモンドが中央で留められて輝く王道のデザイン。シンプルながらすべての素材の良さを引き出し、高級感が漂います。
・メレ
センターに大きめのダイヤモンドを留めて、その周りに小さめのダイヤモンドを散りばめたデザインです。小さなメレダイヤモンドがセンターの石をより強く輝かせ、華やかさを演出することができます。
NIESSING SPANNRING® HEAVEN HIGHLIGHTS
NIESSING SPANNRING® LUCIA HIGHLIGHTS
・パヴェ
「石畳」の意味を持つデザインです。指輪全体に小さい石が敷き詰められており華やかな印象を与えます。
・エタニティ
アームの部分に同じ大きさの石を並べて留めるデザインです。エタニティは「永遠」の意味。途切れなく石で並べることで「永遠」を表現していると言われています。指輪全周に石を留めているデザインは「フルエタニティ」、半周だけのデザインは「ハーフエタニティ」と呼ばれます。
3.2.2. デザインの選び方
婚約指輪を選ぶ際は、つけ心地や着けるシーンも考えることも大切です。
・指の形に合っているか?
指の形は人それぞれですので、人によってフィットする指輪の形も異なります。自分の手指を美しく見せてくれるデザインを探してみましょう。
・普段からつけやすいか?
日常でつけていられるデザインか、他の手持ちのジュエリーと合わせやすいか、服に引っ掛かりやすくはないかなど、見た目の華やかさだけにとらわれないさまざまな観点からデザイン選ぶことも大切です。
・姿見で見たときにバランスがいいか?
指先の印象は想像以上に全体のおしゃれに影響を与えるものです。全身が映る姿見でチェックするなどして、手指だけではなく指輪と全身のバランスを見ることも大切です。
指輪のサイズが合わないと、無意識のうちに外れてしまう恐れがあります。ジャストなサイズのものを購入しましょう。
指輪のサイズを確実に測りたいのであれば、店舗でリングゲージやいつも使っている指輪をサイズ棒で測るなどして調べてみましょう。自分で測る場合は、左手の薬指の一番太い第二関節の円周を細い紙や絹糸などの伸び縮みしない糸で計り、その長さをチェックします。指の太さは時間帯によって変わるので、朝と夜など時間を変えて複数回測ることをおすすめします。きつすぎず適度にフィットするサイズを調べましょう。
また、指輪のサイズは海外と日本では表記方法が異なります。以下の表を参考にしてみてください。
日本サイズ |
ヨーロッパサイズ |
アメリカサイズ |
7号 |
47 |
4-4.5 |
8号 |
48 |
4.5-5 |
9号 |
49 |
5 |
10号 |
50 |
5.5 |
11号 |
51 |
6 |
12号 |
52 |
6.5 |
13号 |
53 |
6.5-7 |
※〈ニーシング〉ではヨーロッパサイズを採用しています。専用のサイズゲージを使用し、お客様にあった指輪のサイズを店頭にて計測いたします。
婚約指輪のアームの部分の素材には一般的にプラチナが最も多く使われています。プラチナは変色や変質がしにくく耐久性があり、アレルギーも起こしにくいため人気です。
ゴールド(金)も華やかで肌馴染みが良いため多くの方に選ばれています。〈ニーシング〉のゴールドは10種類以上あり、自分の好みや肌の色と合わせて選ぶことが可能です。
仕上げとは、指輪の地金部分の表面加工のことを指します。一般的には鏡のように磨かれたツヤのあるデザインが多いですが、ツヤのないものもあります。〈ニーシング〉の仕上げを参考に種類をご紹介します。
〈ニーシング〉の代表的な仕上げの種類は以下の4種類です。
婚約指輪のデザインの主役ともいえるダイヤモンドは自然界の中で最も硬い鉱物であり、その名は「征服されざるもの」「何よりも強い」ことに由来しています。そこから、2人の永遠に強く固い絆を表現するものとして婚約指輪に用いられるようになりました。
ダイヤモンドは何億年もかけて地球が生み出した貴重な宝石であり、この世に2つとして同じものはありません。自分が納得するまで選んだダイヤモンドをピュアな愛の証として贈ることで、お相手にその気持ちをまっすぐに伝えることができるのです。
指輪の製造方法には鍛造(たんぞう)
と鋳造(ちゅうぞう)の2つがあります。
鍛造は、金属を叩いて延ばした後に指輪に加工する方法です。叩くことで金属が鍛えられるので強度の高い指輪を作ることができ、その強度は鋳造の2倍以上といわれています。しかし、凝ったデザインは難しいためシンプルな指輪となります。また簡単にサイズ直しができない場合があります。
鋳造は、あらかじめデザインした型を用意し、そこに溶かしたプラチナやゴールドなどの金属を流し込み固めて作る方法です。V字やS字などデザイン性が高い指輪を作ることが可能ですが、変形しやすく傷もつきやすい傾向にあります。
永く身につける婚約指輪。選ぶ際には以下の3つの要素にも注意することをおすすめします。
「プロポーズの時に渡したい」「結納時に贈りたい」など、婚約指輪が必要になるタイミングから逆算し、遅くてもその2ヵ月前から準備する必要があります。デザインに凝りたい場合はさらに余裕を見て3ヵ月以上前から準備をしておきましょう。
指輪を長く身につけているとサイズが合わなくなる場合もありますが、アフターケアがしっかりしたブランドを選べばサイズ直しにも対応してもらえます。また、傷をキレイにする「仕上げ直し」なども受け付けてくれるので安心です。
ジュエリーを身につける時に気をつけたいのがアレルギー反応です。金属アレルギーが出ると、ジュエリーに触れた皮膚が赤く腫れたり、かゆくなったりします。婚約指輪によく使われているプラチナやゴールドは金属アレルギーが出にくいと言われていますが、プラチナもゴールドも単体では柔らかすぎて加工しにくいため、何らかの金属を混ぜて硬くしています。その混ぜられた金属がアレルギー反応の原因となってしまう場合もあります。
金属アレルギーが心配なら、できるだけプラチナやゴールドの純度が高いものを選びしょう。プラチナなら「Pt900」や「Pt950」といった90%以上がプラチナのもの、ゴールドならK18のゴールドが75%以上のものがおすすめです。
また、確実な方法としては、指輪を選ぶ前に自身に金属に対するアレルギーがあるか、医師を訪ねることをおすすめいたします。
心に残る素敵なシチュエーションで婚約指輪を贈りたいと考える人も多いでしょう。サプライズでプロポーズして婚約指輪を贈りたいと考える方も少なくありません。しかし最近では、パートナー同士気に入ったものを購入したいと考え2人で一緒に購入しに行くカップルも増えています。
どちらの場合にしても、思い出のある場所や日時を選び、記念になるように演出してみましょう。
サプライズで婚約指輪を贈りたい場合は、彼女の指輪のサイズをあらかじめ知っておかなければいけません。彼女に気づかれないようにサイズを測る方法としては以下の方法が考えられます。
寝ている間にこっそり測る場合は、ストローの袋のような紙や伸縮性のない糸などを使うと正確に測れるのでおすすめです。
一生の思い出となる大切な婚約指輪を選ぶ際は、悩んで当然です。そんな時は、予算やデザインなど、何を重視して選ぶかをしっかりと決めてからお店に足を運びましょう。その方向性が定まれば、意外と早く理想の婚約指輪に出会えるかもしれません。
サプライズで指輪を渡したいと考える方が多い反面、女性の好みを踏まえつつ長く身につけることを前提に婚約指輪を選ぶ人も増えています。お互いの想いを普段からさりげなく共有しておくことも、婚約指輪選びのポイントの一つかもしれません。