
ニーシング140年の歴史の中でも、特別な意味をもつ出来事。それが1979年の「ザ・ニーシングリング(通称:テンションリング)」の誕生です。ウォルター・ウィテックによってデザインされたこのリングは、地金のテンション(張力)のみで完全にダイヤモンドを支えるという革新的な発明でした。リングの中心に浮かぶ純粋な輝きの浮橋。宝石を留める爪がないため、あらゆる角度から光を集め、ダイヤモンドが本来の美しさを最大限に発揮することができるのです。
「ザ・ニーシングリング」は、その後のニーシングの創作活動に大きな影響を及ぼしたばかりでなく、世界のジュエリー界にも大きな衝撃と新たなモチベーションを与えました。四半世紀を過ぎた今なお、その斬新な美しさは衰えることなく人々に感動を与え続けています。
テンションだけで宝石を安全に完璧に支えるこの技法は「ニーシングセッティング」と呼ばれ、ニーシングの名を世界中に印象づけました。2001年には「ザ・ニーシングリング」は美術品として認証され、現在、芸術的著作権保護により模倣から守られています。すなわち、いかなるリングも「ザ・ニーシングリング」と同じ魅力と品質を持つことはできません。「ニーシング」と呼べるのは、まさにニーシングだけなのです。
「ザ・ニーシングリング」は栄誉あるデザイン賞を受賞するとともにヨーロッパの有名美術館に所蔵され、モダンジュエリー・デザイン界のクラシックとなっています。
| デザイン | Walter Wittek |
|---|---|
| 賞 | Busse Long-life Design Award, Busse Design (Ulm) 1999年 |
| 所蔵美術館 | Grassimuseum(ライプツィヒ) 1993年 Kunstindustrimuseet(オスロ) 1994年 Technical Museum of Vienna(ウィーン) 1999年 Museum for Art and Handicrafts(ハンブルグ) 2003年 |
安心して日常使いをしていただけるように、ニーシングでは厳しい品質基準を設けています。ダイヤモンドについては、「ザ・ニーシングリング」の特殊な構造に耐えうるかどうか個々にテストを行っていて、一定以上の品質を持つものだけを使用しています。これは、例えばダイヤモンドの特定の部分に大きなインクルージョンがあると、ダイヤモンドにかかる地金の張力(テンション)に耐えられず破損してしまうことがあるためです。
熟練した石留職人が一点一点細心の注意を払って宝石とリングをセットし、ダイヤモンドははじめて宙に浮かび上がることができるのです。「ザ・ニーシングリング」がデビューした1981年以来、技術改良は絶え間なく続けられニーシングのワークショップで使われている製造プロセスはつねにベストの状態に維持されています。
